トレイルインパクト

聞きなれない言葉だと思います。

僕達マウンテンバイカーが使うトレイルインパクトとは、山道に出来るだけやさしく削らないように走る事を意味します。


山道は、元はと言えば草が普通に生えるべき土地です。
そこを動物が歩き、人が歩く事によって土が踏み固められ、道となって行くのです。
これも一種のトレイルインパクトです。


僕達MTBは人よりも大きなトレイルインパクトを与えているのは間違いありません。
しかしそれを理解し、できるだけタイヤをロックさせないようにブレーキする事で最小限のトレイルインパクトにする事を心がけています。


しかし。。。
この山道をオフロードバイク(オートバイ)が荒らしまわるのが問題です。
原動機付きのオートバイは人間の何十倍もの力があります。
そのトレイルインパクトはとんでもない事になるのは想像容易い事でしょう。

実際、そんなトレイルが関西にも沢山あります。
山道はどんどんV字型に削られ、空転するタイヤでどんどん道は切り崩されていきます。
とある、山では少し広い場所に無数のタイヤの溝が刻まれ山の地形が変わってしまっている所もあります。

僕もオートバイを乗っている人間の一人ですが、山があんな風になってしまうのを見て彼らは何も思わないのでしょうか??
自分達が楽しければいいのでしょうか??
暴走族が騒音を撒き散らして走っているのが迷惑であるのなら、彼らは山を痛めつける山の暴走族です。
あんなに山を痛みつけてしまえばもうあの山は生き返る事は出来ないでしょう。

自然を相手に遊ぶスポーツだからこそ、自然に感謝し、リスペクトせねばならないのです。